自動撮影システムの実力!「靴下屋」様の導入事例!撮影効率を2倍を実現した先に
自動撮影システムの導入事例をお伝えします。ご紹介するのは東証2部に上場しており、「靴下屋」をメインに全国に店舗展開をされていらっしゃるタビオ株式会社様。
2006年からECを開始し、自社サイト、Amazon、楽天などに出店されており、オムニチャネルで販売戦略を取られています。コロナ禍で店舗の売上が落ち込む中でECの売り上げは160%越えとなり、EC事業部への期待が高まっています。
■この記事はこんな方に読んでほしいです!
・撮影内製化を検討している
・撮影内製化のメリットとデメリットを知りたい
・半分撮影内製化を実現しているけど、悩みがある
・撮影内製化がうまくいっていない
・外注先のクオリティやスピードに不満がある
・自動撮影システムって内製化に向いているの?と思っている
・社内稟議に手間取っている
・SNSやマーケティングに注力できていない
・掲載カットやコンテンツを増やしたい
・クオリティの均一化がしたい
・そもそも撮影が追いついてない
・機械損失が発生していることを把握している
・やりたいことができていない
・クレームや問い合わせが多い
※この記事には撮影内製化において重要な考え方やヒントがゴロゴロ転がっています。タビオ様は上場企業ですが、撮影のお悩みに企業規模は関係ありませんので、最後までお読みいただき、皆様の業務にお役に立てれば幸いです。
<目次>
従来の撮影と課題
- 1.従来の撮影方法
- 2.導入前の課題
導入後の変化
- 1.効率の変化
- 2.コストの変化
- 3.画像品質の変化
付加価値(効率化の先の世界)
- 1.プレッシャーからの解放
- 2.身体への負担軽減
- 3.価値の高いコンテンツ作成
導入前と導入後の理想値の変化
- 1.本質的な部分を追う
今後の展望
- 1.新たなコンテンツへの挑戦
タビオ様から見た自動撮影システムの魅力
- 1.やりたくてもできなかったことの実現
- 2.再現性の向上
- 3.撮影の手間が大幅削減
導入をご検討中の企業様へメッセージ
- 1.外注をされている企業様へ
- 2.内製化に苦労されている企業様へ
従来の撮影と課題
従来の撮影方法
平置きがメインでしたので、大型の三脚でストロボを3灯使い、質感にこだわって1点1点キレイに見えるように撮影・編集を行っていました。その後、編集ソフトで色味補正や切り抜きなどを行い、高解像度の画像を使って各モールごとにサイズを分けて保存する流れです。
従来の撮影方法での課題
自動撮影システムの導入前は撮影点数も多く、週に300点ほど撮影し、加工する作業を2名で行っていたこともあり、業務時間内に間に合わない日もありました。その結果、発売日にECサイトに商品を掲載できず、(EC上で)商品を売り逃していたこともありました。
時間にもっと余裕があれば商品をトルソーに履かせて、より商品の詳細が伝わるような画像を撮影したかったのですが、そこまで手が回らずいつもモヤモヤしていました…。
導入後の変化
効率の変化
シャッターを切るのは同じなのですが、撮影を終えた後に行っていた編集作業がほとんどなくなったので、大幅に時間短縮されました。
これまでは6SKUの撮影~加工までを終えるのに25分ほどかかっていましたが、自動撮影システムを導入してからは切り抜き(背景処理の加工)などがやらなくてよくなったため、トータルで12分と半分くらいまで短縮されました。また、これまでは頑張っても1日80SKUほどが(撮影と編集処理の)限界でしたが、160SKUくらいはこなせるようになりました。
今まで撮影から加工の流れが当たり前だったので、撮影・編集作業を含め2倍の効率化を実現できたことは驚異的だと思います。
コストの変化
コストに対する変化としては元々、3,4名分の業務を2名で行っていたこともあり、繁忙期や季節の商品が立ち上がる時期は商品が集中し、時間外業務も増える傾向にありました。それが業務時間内に収まるようになったのはコスト面にいい影響が出ていると思います。
各業務の圧縮できたことにより、今までよりも現物に近い画像が作れています。イメージ違いとかお問い合わせも減っていて、返品やお問い合わせに対するコストも減らせているので良かったです。
画像品質の変化
画像加工が間に合わない時は他の人にヘルプをお願いすることもあったが、編集ソフトを使って背景を切り抜きしたり、トリミングしたりするため、作業する人によって、切り抜きや商品の角度、余白のバランスなどクオリティのばらつきが出てしまっていることが気になっていました。
導入後は背景処理を自動でしてくれて、画像の中心化や余白の設定が自動で均一にできるため、サイトにも統一感が出て助かっています。
付加価値
プレッシャーからの解放
常に撮影に追われて「早く終わらないと…」というプレッシャーから解放されて、精神的にすごく楽になりました。
身体への負担軽減
導入前は平置きだったため床に座り込んで撮影していたのですが、導入後は椅子に座って撮影ができるようになったので、体力面も楽になり、満足度がすごく高いです。
価値の高いコンテンツ作成
商品の詳細画像や生地のアップ、(導入前にやりたかった)トルソー撮影など追加画像の撮影が2倍の撮影効率によって、新しいコンテンツ作りもできるようになりました。ECサイトにおいて、とても大事なところを強化できるようになったことは大きな進歩です。
導入前と導入後の理想値の変化
本質的な部分を追う
導入前はとにかく現状の撮影や編集の負担軽減をしたいと思っていました。特に繁忙期の業務負担が軽減できればと…。今は残業なしで終えられるようになるだけでなく、すぐに撮影~掲載が可能になったことで、機会損失も抑えられ、売上向上に貢献できています。
また、効率化ができた時間を利用して、ロケ撮影などの外部での撮影も視野に入れ、お客様に伝わりやすい画像を届けることを意識できるようになりました。
今後の展望
新たなコンテンツへの挑戦
現時点では、サイトの仕組み上、組み込めないシステムではありますが、自動撮影システムを使用すれば360度アニメーションや動画が素早く作成できるため、次回のサイトリニューアル時に組み込むことを考えております。
タビオ様から見た自動撮影システムの魅力
やりたくてもできなかったことの実現
床に置いて、俯瞰から撮影をする際に、透明感のあるシースルーの商品は人が履いた時の見た目と床に商品だけを置いた時の見た目が全然違っていて、実際にお客様からの返品もありました。
導入後はトルソーで撮影することが簡単になったため、シースルーの商品は肌色のマネキンに各色履かせて撮影する方法に切り替えられました。
商品に合わせて、商品の魅力が一番伝わりやすい方法をその場で判断し、対応できるようになったことは会社にとっても、現場にとっても大きなプラスになったと思います。
再現性の向上
従来の撮影に比べたら、(実際の商品と比べて)再現性を高く保って撮影ができています。室内の蛍光灯とストロボで撮影をしていらっしゃっていて、色温度の違いで画像品質が変わっていることに気付いていない企業様も多いと思います。
弊社も自動撮影システムを本格的に使い始めてから環境の大きな違いに気付き、より画像品質に敏感になりましたね。
商品1点だけの撮影だとインスタグラムの撮影のように、雰囲気に頼って品質を向上することができないため、再現性高く撮影できるのは、カメラを扱えない方でも撮影できるという点に繋がっているんだと思います。
色味の調整は、これまでだと撮影することで精一杯でなかなか手が回らなかったんです。今は切り抜きを自動してくれることで、撮影した後すぐに商品を見ながら色調整できるため、より現物に近いように調整をする時間ができました。
撮影の手間が大幅削減
ストロボ撮影の場合、手間が多くかかるため、時間に追われているときは、微妙な違いには目をつぶって撮影したこともあるくらい面倒でした。撮影システムでは画面上で実際の仕上がり画像を見ながら、その場で細かな設定変更も簡単にでき、より質感や生地感、透け感などは表現しやすくなりました。
以前は白い背景と同化するものや、レース、ふわふわしたファーを編集ソフトで何十分とかけて加工をしていましたが、自動背景切り抜き機能「AutoMask」を使えば、それが一瞬で終わるんです。魔法みたいな機能がついているので本当に助かっています。
ストロボと違って自由に光をコントロールできるため、頭の中でイメージしていた撮影がそのまま具現化しやすくなり、結果として撮影時間の短縮に繋がっています。
画像クオリティは確実に上がると思います。
導入をご検討中の企業様へメッセージ
外注をされている企業様へ
外部に撮影を依頼されている企業様には今すぐ導入することをおすすめします。売れるためのコンテンツを社内で撮影することが重要だと思っていて、スピードの命の時代に、気温の変化や流行の変化にいかに素早く対応できるかがECサイトにおいても非常に重要なところです。
Orteryの自動撮影システムは単に撮影が誰にでもできるということだけでなく、それ以外のロケ撮影や詳細画像を増やすなど、より価値の高い画像を増やすことを間接的に実現してくれています。Orteryさんに頼れば、商品撮影の内製化が簡単にできると思います。
内製化に苦労されている企業様へ
以前までは、撮影後にパソコンに落として加工したものが一つの画像として出来上がってました。撮影後に画像化されたものを(ソフトウェア内で)すぐに確認できるのはすごく助かってます。
1人で撮影をされている企業様は導入をした方が効果が高いと思います。
クオリティを大事にする部分は今後も必要ではあるんですが、実物により近い画像が効率的に作成できるようになります。正直、色味は(以前のストロボ撮影より)すごく出やすくなったので、撮影方法や商材がある程度一定であれば、ライティングの設定さえ組んでしまえば簡単に撮影はできちゃいます。
だからこそ、撮影する人が変わってもある程度クオリティは保てると実感しています。導入して大正解でした。